箱庭の紹介

箱庭療法は、数ある心理療法の中の一つで、砂と興じることを通してもたらされる癒しや気づきを感じるセラピーです。 イギリスのローエンフェルトが1929年に考案したものを、カルフがユングの分析心理学を用いてスイスで発展させ、日本には、1960年代に河合隼雄によって導入されました。 もともと外国では、感じたことを表現するための語彙がまだ十分ではない子どものためのプレイセラピーとして考案されたものでした。 しかし日本では、日本人のもつ言外の意を心で図り合うような文化の流れに箱庭がとても合うのではと取り入れられ、現在では子どもから大人まで幅広く親しまれているセラピーです。

自分が感じるままに、手の赴くままに、箱庭に興じること。 それが、自分の心の深い部分に心地よい揺さぶりをかけ、変容をもたらす。

それが箱庭療法の醍醐味です。 また箱庭療法は、不登校、情緒不安定、チック、抜毛、神経症、摂食障害、対人恐怖、気管支ぜんそくなどの症状の改善にも効果があるといわれています。

箱庭セラピーの流れ

箱庭の中の砂を触り、棚にある玩具を見つめます。 自分の中がとてもクリアーになって、どこか冴えてくるような感覚を味わいます。 直感が玩具を選びます。 そしてどこにどのように置くのかは、自分の手が知っているのです。 自分がすることは、ただ感覚に委ねることだけ。 それらはすべて、他でもない自分の中から湧いてきたもの。 自分に必要なものは、すべて自分の中にあるのです。

人は目に見える世界の中だけで生きるにはあまりに寂しく、しかし、目に見えない世界の中だけに生きるのもあまりに空しいものです。 どちらも大切にするとき、今の自分に見えるこの現実が「みえる」という以上に生き生きと鮮やかに目に映るようになるでしょう。 そして、自分自身という「存在」をよりはっきりと感じられるようになるでしょう。 また、大きな何かに「生かされている」中で、「自らが生きている」という感覚を掴み、それが自分自身を生きる自信にもつながるでしょう。

箱庭は、無意識の自分の心の一片を形化してくれるものですが、その時の自分がOKしたところまでをそっと見せてくれるものです。 怖れず、何より自分を信じて、そして自分を信じる心地よさを感じて、その少し奥にある自分に出逢ってみませんか。

グループ箱庭セラピーの流れ

グループのメンバー(3人程度)と共に、それぞれに箱庭を置いたり、メンバーの箱庭を置く過程に添ったりしていきます。 セラピストと1対1で置く箱庭とはまた違った様々な気づきや感情を味わうことができるセラピーです。 グループのメンバーと共に箱庭を置いていく過程では、自分やメンバーの変容の中で、自己の洞察を深めることができます。 グループ箱庭セラピーはその場にご縁を頂いたメンバーで行ったり(ブログにて日程など随時お知らせ致します)、親子や友人とご一緒に受けて頂くこともできます。